9月22日、ホルムズ海峡を出ようとしていたリベリア船籍のLPG運搬船「Al Maryah」が攻撃を受けました。海運情報会社Marisks Intelligenceによると、同船は攻撃後も曳航を必要とせず航行を継続しています。別件で原油・石油製品タンカー「LR Stephanie」も飛翔体の直撃を受け、乗組員2人が軽傷を負いました。攻撃主体は現時点で確定していません。
さらに重要なのが通航量です。Kplerの速報では、21日にホルムズ海峡を通過したコモディティー輸送船はわずか2隻。前日は10隻でした。戦争前は大型商船だけで1日約125隻が通っていました。AISを切って航行する船は集計されないため実数はもう少し多い可能性がありますが、正常状態とはほど遠い状況です。
なぜ重要か: 昨日までは「原油タンカー不足・運賃高騰」が中心でした。今日は違います。ついにLPG船そのものが攻撃対象になったからです。これは日本のLPガス調達にとって、
船主がホルムズ航行を嫌う
→ VLGCの供給が減る
→ 戦争保険料が上がる
→ 中東-極東フレートが上がる
→ 日本着CIFが上がる
という経路を直接強めます。
しかも攻撃されたAl Maryahは、ADNOC Logistics & Services系のLPG船と報じられています。単なる無名の小型船への攻撃ではなく、湾岸のエネルギー輸送網そのものに関わる事案です。
