Reutersが9月13日に複数の買い手・トレーダーに確認したところ、攻撃で停止したサウジの東西パイプラインの修理には、早期復旧から最長5~6週間まで幅広い見方があります。サウジ政府はまだ被害規模や復旧時期を公表していません。
さらに重要なのがヤンブーです。サウジはホルムズを迂回するため同パイプラインで約400万b/dを紅海側へ送っていましたが、現在ヤンブーにある輸出用原油在庫は5~7日分程度とされています。復旧しなければ、世界供給の最大4%に相当する量が影響を受ける可能性があります。
原油供給不安→Brent高止まり→中東エネルギー全体へのリスクプレミアム上昇となるため、10月サウジCPには上振れ圧力。さらにホルムズ迂回能力そのものが落ちているため、日本CIFには悪材料です。
影響判断:CP ↑圧力/MBは原油連動で↑圧力/CIF ↑↑
ホルムズでまた商船被弾、しかもオマーン協議が延期
9月13日、UKMTOはホルムズ海峡を通航中の商船が飛翔体の攻撃を受け、火災が発生、乗組員が退船したと発表しました。これは「海峡が危険」という抽象的リスクではなく、実際の商船攻撃が継続しているということです。
さらに、今日9月14日に予定されていたイランと湾岸諸国によるオマーン会合が延期されました。オマーン外相は「合意形成のため」としていますが、新しい開催日は未定。イラン側は、米国が要求を満たすまではホルムズを再開しないとの姿勢を維持しています。
これは前回の「14日の会合でも正式合意は難しい」という段階からさらに悪化しています。会合で合意できない → ではなく、会合自体が開かれない。
VLGC船主が湾岸配船を避ける
→ 実質船腹減少
→ 戦争保険料上昇
→ 中東玉のCIF上昇
→ 米国玉への代替需要
→ Houston→AsiaのVLGCも締まる
という波及が起こります。
影響判断:CP ↑/VLGC ↑↑/戦争保険 ↑↑/日本CIF ↑↑
