フーシ派、バブ・エル・マンデブの「ペリム島」に到達
これは昨日より一段深刻です。Reutersによると、フーシ派は9月11日、バブ・エル・マンデブ海峡のど真ん中に位置するペリム島へ進出しました。対岸のDhubabも掌握したとされ、ホルムズ海峡とは別の主要海上チョークポイントへの影響力を強めています。しかもホルムズ海峡の大型商船通航は9月10日に7隻まで低下。戦争前は約125隻/日でした。
日本のLPGにとっては非常に悪い組み合わせです。中東玉をホルムズから出せない場合、サウジは紅海ルートへの依存度を上げますが、その出口であるバブ・エル・マンデブまで不安定化しています。
影響:CP ↑/VLGC運賃 ↑↑/戦争保険 ↑↑/CIF ↑↑。
LPG船への直接攻撃はまだ確認されていませんが、船主が中東海域への投入を嫌えば、実質的な船腹供給が減るためVLGC市場には強烈な上昇圧力になります。
サウジ東西パイプラインが攻撃で一時停止――「ホルムズ迂回路」まで標的に
サウジ・エネルギー省は9月11日、Riyadh・Medina地域での複数の攻撃を受け、East-West Pipelineを一時停止したと発表しました。さらにサウジ政府は、攻撃ドローンがイラクから発射されたとしています。
このパイプライン自体は原油輸送用で、LPGパイプラインではありません。そこは分けて考える必要があります。しかし重要なのは、これはサウジがホルムズを迂回して紅海側へ原油を送る生命線だという点です。
つまり、
ホルムズ海峡
+バブ・エル・マンデブ
+サウジ国内の東西輸送網
の3つが同時にリスクにさらされ始めています。
日本LPガスへの直接的な物理供給減はまだ確認できませんが、10月Saudi CPへの地政学プレミアムは明確に上昇方向です。CIFについてはCPよりも先に保険・船腹コストが効いてくる可能性があります。
