10月9日のロイター報道によると、米メキシコ湾から中国へ原油200万バレルを運ぶ大型タンカーの用船費が、1航海8,000万ドルに達しました。1バレル当たり約40ドルで、戦争前の約8.60ドルから大幅に上昇しています。
ホルムズ海峡を回避するための洋上積み替え(STS)などが船舶の稼働効率を低下させ、船腹不足を招いています。これは原油タンカーの数字であり、VLGC運賃とは別ですが、世界的な海上輸送能力の逼迫がLPG以外にも広がっていることを裏付けます。

なぜ、9月から10月に集中したのか?
8月:中東の供給混乱が継続-アジアは米国などからの代替調達を拡大。長距離航路でVLCCの稼働率が上昇。
9月上旬:船舶攻撃が激化-ホルムズ周辺の危険性が高まり、タンカーの運航効率が悪化。
9月中旬:需給が一気に逼迫-サウジの輸出ルート変更、STS輸送の増加、紅海航路の制約が重なり、運賃が急騰。
10月:船舶不足が世界に波及-中東に船が集中し、大西洋側でもVLCCが不足。米国―アジア航路で過去最高水準の運賃に。
当面、エネルギーコストの高止まりは続きそうです。
