サウジアラムコが、東部ダーランの本社従業員に退避と在宅勤務を指示したことが明らかになりました。ロイターが関係者6人の証言を基に報じています。今回の動きは、イエメンのフーシ派によるサウジアラビアへの攻撃が激化していることを背景としています。
新たに確認された事実
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| アラムコ本社 | 従業員に退避・在宅勤務を指示 |
| ダンマーム国際空港 | 攻撃で2人死亡、8人負傷 |
| ヤンブーのアラムコ施設 | フーシ派が攻撃を主張 |
| リヤドの国防省 | フーシ派が攻撃を主張 |
| サウジ当局 | ヤンブー施設への攻撃は未確認 |
| 原油価格 | ブレント113.17ドル/bbl |
ヤンブーの施設への攻撃については、フーシ派の主張であり、サウジ政府による被害確認はありません。また、アラムコ本社からの退避がLPG生産・出荷の停止を意味するわけではありません。
原油価格は5カ月ぶり高値
10月22日の原油先物終値は次のとおりです。
| 指標 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| ブレント原油 | 113.17ドル/bbl | +4.0% |
| WTI原油 | 99.47ドル/bbl | +2.4% |
ロイターによると、ブレント原油は5月以来の高値となりました。中東からの原油輸出は回復しているものの、施設攻撃や海上輸送の安全性に対する懸念が価格を押し上げています。
日本のLPガス市場への影響:極めて大
今回の重要性は、ホルムズ海峡だけでなく、サウジ国内のエネルギー施設と紅海側の輸送拠点にも安全保障上のリスクが広がっていることです。ホルムズ海峡のLPGシャトル輸送減少と合わせて考える必要があります。ただし、原油輸送用の東西パイプラインとLPG輸送設備は異なります。現時点では、今回の攻撃によるサウジLPG輸出量の新たな減少は確認されていません。
価格への影響
| 指標 | 方向 | 判断 |
|---|---|---|
| Saudi CP | ↑ | 11月CPへの上昇圧力 |
| MB | ↑リスク | 米国産への代替需要が増える場合 |
| VLGC運賃 | 不透明 | 航行リスクと貨物量減少が併存 |
| 日本CIF | ↑リスク | CP・輸送費の上昇懸念 |
