それはもう20年近く前に、電気自動車のことを調べてました。
当時の会長直轄プロジェクトで、「電気自動車の普及によって国内のガソリン需要がどれだけ減るか」「その時代が来た時に新たなビジネスモデルを模索して答申せよ」と、無理難題でありまして🤣
あれから20年近く経って、思ったほど電気自動車は普及してません。それもそのはず。
高校同級生で経産省の官僚だった彼いわく。「国の言う事すら聞かないから、某自動車メーカーは。燃料電池はどうみても長距離の大型バスとかトラック向けなのに、ミッドシップのスポーツカーみたいなの作ってきちゃうんだよ」
技術者の性(さが)なのかコダワリなのか分かりませんが、プロダクトありきでむしろ反マーケット的と言いましょうか、目指すべき方向が違うわけですよ。
電気自動車はガソリン車の代替じゃないんです、本来。
家の近くのスーパーとかの買い物用にセカンドカーとして、小さいのにすればよかったんですよ。ゴルフ場のカートみたいな感じで。
今の電池の技術でガソリン車と航続距離を競おうものなら、どうしても重量が嵩みます。現在でガソリンエンジンの5倍くらいはあるでしょう。
しかも、寒冷地でヒーターつけると恐ろしく電池の減りが早くて、下手したら命に関わります。今の技術で自動車の最適解はハイブリッドですね、ガソリン+電気。もっとも、この日本オリエンテッドの技術に勝てないから、ヨーロッパが電気自動車戦略を仕掛けてきたわけですが、高い重い。しかも、日本の発電用燃料は火力が7割なのでCО2出しまくりの電気自動車😰
大事なのはマーケットが何を求めているかであって、プロダクト至上主義を押し付けてきたメーカーの失策ですよ、普及しないの。
もう少し、自分の身になって、自分ならどんなのが欲しいのか、そこを考えて欲しいものです。



こうなるだろうと、20年前に書いたシナリオ。HEV→EVにはならず/こんな大型に拘る必要はないと思います/家の近くにあるスーパーに簡単に行けるようなお手軽さこそ普及のカギ