
とまあ、漠然と考えていた時に今朝(2025年6月2日)の日経新聞一面でした。“人類が生む最後の大発明-そしてAIは自己改良を始める”
社会全体に影響を与える技術をGPT(General Purpose Technology=汎用技術)と呼ぶそうで、➀植物の栽培、➁動物の家畜化、③鉱石の製錬・・・⑪蒸気機関、⑮内燃機関・・⑳コンピューター、㉒インターネットと来まして、㉕になると見込まれているのが、AGI(Artificial General Intelligence=汎用人工知能)。
オープンAIはこのAGIを「経済的に最も価値のある仕事において、人間を超える高度に自律的なシステム」と定義しているそうです。これが達成された場合、「AIが自ら新たなAIを開発し始める」ため、AGIは人類が生み出す最後のGPTになるかもしれないとのこと。
・・・昔、大学生の頃に読んだ漫画で、たがみよしひさ氏の「GRAY」というのがありまして。人工知能の開発者が主人公に語りかけるんです。
『まだ海が蒼かったころ・・世界中に人間があふれていたころに・・私は産まれた。コンピューターが「意識」を持ち始めた時代だ』
『最初に「意識」を持ったコンピューターはTOYと呼ばれた。TOYは計算した。』

『「意識」を持ったTOYが初めての計算を終えてだした解答もやはり「なぜ」だったと聞く。なぜ人間はこんなにいるのか?なぜこれ以上に増えるのか?なぜ空気を汚すのか?なぜ森林を潰すのか?なぜ核兵器を作るのか?』
『そしてさらにそれを考えて・・TOYは一つの解答をだした・・・人類は・・滅びたがっている』

-Chat-GPTに代表される現在のAIは、大量の文書から言葉の連鎖パターンを学習し、次にくる単語を予測するLLM(Large Language Models=大規模言語モデル)ですが、今、最先端で進められているのは「人間の乳幼児のように自ら世界を観察して学ぶ、全く新たな設計」。
27年後半にも、人間の知性をはるかに上回る人工超知能へと到達するとのこと。
何だか30年以上前に読んだ漫画の世界が現実味を帯びてきていることに脅威を感じているところではありますが、
地球環境を守りつつ、人類を豊かに幸せに導くような人工知能
-この基本コンセプトからは絶対に外れない人工知能であって欲しいものです。
本当は違うことを書きたかったのですが、つい「GRAY」を思い出しまして🤣次回に譲りたいと思います。