本決算シーズンを終えた中で

上場企業の3月期本決算発表がほぼ昨日で終わりました。全上場企業の短信をザラっと見させて頂きましたが、前期は利益予想を達成もしくは上回ったものの、今期見通しは微減という企業が非常に多かった印象です。それだけ多くの企業が、特にトランプ関税旋風の中での不確実性を折り込んだということでしょうか。

投資の観点から言わせてもらえれば、以下は対象外となります。

まず、ファンダメンタル的なものとしては、
・既に時価総額が1,000億を超える大企業=伸びしろが少ない
・サラリーマン企業=意思決定が遅い
・業績が変わらない、もしくは低迷している

決算の内容としては、
・前期がどんなに良くても今期見通しが減益もしくは微増
・今期見通しを経済情勢が不透明なことを理由に非開示

従いまして、投資対象はこれらの逆で、
時価総額300億以下の中小型株=伸びしろがある
社長がオーナーであること(出来れば若い方がいい)=意思決定が速い
(健全で持続的な成長を前提として)今期見通しが前期に比べて力強い大きな伸びを示している

今後、どんな企業が大きく成長していくのか、趣味も兼ねて見ているわけですが、今回一番目を引いたのはここです。

営業利益で23.3:3.1億→24.3:12.6億→25.3:25.0億ときて、26.3は四季報予想で40.0億でしたが、この会社が出してきた26.3見通しは何と48.0億。

毎期2倍成長を果たし、29.3は営業利益400億円、時価総額1兆円を目指す

としていますが、ここまでの倍速成長の実績がある以上、法螺とも言い切れず。
野心的な目標ではあるものの、社長も若く、期待を持って見ていきたいと思います。仮に風呂敷であったとしても、ここまで伸ばしてきた実績、そして何よりも多くの企業が保守的な姿勢の中で、大いなる野心、好感が持てた次第です。

Connect Energy

異なる地域のエネルギー事業者同士を結び付け、人と人の交流、事業と事業のマッチングを通じ、共に発展・成長していくことを目的としたコンサルタント。長期的に寄り添って課題を共有解決していきたいため、契約対象社数は上限を設定。プレゼンテーション研修、講演は回数によって応相談。 連絡先:haruhiko.sakaino1@outlook.jp

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