
以前から思っていたことですが、人を特徴づけるものの一つに『声』があると思うんです。同じ『声』の人に会ったことがない。似たような声はあるかもですが。
もの凄く歌が上手くてもヒットしない-原因の一つに『声質』があると思っています。逆に、そんなに上手くなくても大ヒットする歌手がいる。まあ上手い下手は別としまして、特徴のある声で言えば例えば和田アキ子、長渕剛、桑田佳祐、TMの宇都宮隆や吉川晃司もそうですね。
最近ではAdo。あれはもう天才としか言いようがないセンスの持ち主だと思っておりますが、そうなんですよ。書いててここに繋げたかったのですが、彼ら彼女たちは、
人に訴えかける、心に響く抑揚がある
プレゼン研修の最後に、このことをお伝えしておりますが、どんなにパワーポイントのスキルが優れていようとも、視線を下に落としてのっぺりと喋っていたら、人の心には届きません。伝えるには、伝えたいところに気持ちと熱意を込めて、目を見てしっかりと。
この『人の声』の力は、AIでは真似できない。下の映像は、『機動戦士ガンダム』の中の有名なシーン、ギレン・ザビの演説を、声優の銀河万丈さんが生でやったものなのですが、もう凄い迫力なんです!ユーチューブのコメントを見ても「こんな演説されたら国民ひれ伏す、半端ない」とか「総理大臣になって欲しい」とか笑。普段はシャイな方が完全にギレンになり切っていました。この「なり切る」というのもプレゼンには大事な要素、特に今の若い人たちには『伝える声』のあり方を身に着けてもらいたい。そのためにも、プレゼン研修をもっと広めていたけらいいなと、漠然と考えています。
『人の声の力』の一例。銀河万丈さんがギレン総帥の演説を生で!大迫力です。

「悲しみを怒りにかえて、立てよ、国民!」

「私の弟、ガルマ・ザビは死んだ、なぜだ!」

「坊やだからさ」