「48時間以内にホルムズ海峡を完全開放しなければ、イランの発電所を破壊する」と、トランプさん。民間施設への攻撃は国際法違反、戦争犯罪行為だと分かっているのかどうか。当然、イランは反発し、「発電所が攻撃を受けたら、ホルムズ海峡を完全封鎖する」と表明。
既に湾岸諸国のエネルギー施設が攻撃を受けて、一部は甚大な被害が発生しており、このうえイランだけでなく周辺国の発電所が攻撃されたら、もう原油の出荷どころではなくなってしまいます。ホルムズ海峡が無事に通過できるようになっても、原油輸入再開まで半年以上の時間を要すことになる。場合によってはもっと。
さて日本がとるべき道は、ということになりますが、
まずは省エネです、王道中の王道。
高市首相が備蓄放出の際に「安心していつものペースで給油して下さい」とXで発信したのは、「安心してください」の意味が多分に含まれていると思いますが、早く前言撤回して「節約を心掛けて下さい」に変えないといけません。備蓄にも限界がありますし、補助金も基本、税金ですから。
ガソリン国内需要が5,000万kl、200円/ℓを170円/ℓに抑えて30円/ℓの補助で約1.5兆円/年。これがもしガソリン300円になると6.5兆円/年です。単価補助は危険極まりない、なにせ青天井になってしまいますから。
とにかくまず、需要側の抑制を本気で呼びかけないといけません。次に代替エネルギー、代替手段の模索です。EVは安い小型EVに補助をつけましょう。一人乗りで100万円ぐらいですから、50万円の補助を付けても1.5兆円あれば300万台まで対応可能です。日本の新車販売台数が約400万台、市場の半分近くを一気にEV化できるレベルになります。
もともとEVは小型で近隣買い物用のセカンドカーコンセプトで売り出すべきでした。それを自動車メーカーがこぞってミッドシップを作りたがり、高価格高重量で売れない自動車にしてしまった。亡くなった父親がダイハツで電気自動車を作ってました。ゴルフ場のカートとか、遊園地のゴーカートでしたが、言ってましたもん、「電池のバッテリーは小型向けだな」と。
それとLNGのスポット価格が騰がりますから、電気代もガス代も高くなって、こちらも補助金無尽蔵に使うのは愚策。まずは原発の再稼働、これを速やかに行うべきです。いまいまの発電用燃料の6割がLNGと石炭の火力。化石燃料資源はすべからく高騰していきますから。
とにかく、まずは需要を抑えること。そして代替手段の使用促進。ここに来て、「限られた資源を大切に使う」ということを、私たちは自らに対し、骨身に染みさせねばなりません。どうやら、かつてないオイルショックになりそうなので。

