パナソニックホールディングスが、住設会社のパナソニックハウスリビングソリューションズを、YKKに売却しました。
他の家電製品群とのシナジーを想定通りに生み出せなかったとのことですが、それはそうでしょう。だって、家の家電を全部、同じメーカーにしようという人、かなりレアです。
メーカーというより家電や住宅設備は使い勝手で選びますよね。私も冷蔵庫を久々に買い替えた時は容量で選びましたし、結果としてメーカーは日立だったと、そんな感じです。
買い替え頻度、どうなんでしょう、冷蔵庫は10年以上使ってましたが、やはり10年経つと性能かなり上がってますね、電力の消費効率も格段に違います。
なので、
家電をメーカーで統一しようなんていう発想そのものに無理があります。
あらゆるモノがネットにつながるIoTで家電を制御してという開発も進めてきたようですが、そのために全部の家電をパナソニックにしないと駄目だなんて、発想としてナンセンスなような気がします。
IoTやるのであれば、メーカーの枠を超えた統一規格でないと駄目ですね。どこのメーカーでも繋げますと、そういう風にしないと普及しませんよ。好みも人それぞれ違いますし。
これ、エネルギーにも言えることで、やはり家のエネルギーを一つにまとめることは推奨できません。
嫁も嫌がってます笑が、オール電化で痛い目を見た方は少なからずおられるはず。一つは震災、二つは電力ショックですね。
東日本大震災の時は私も大磯に住んでおりまして、計画停電の時はLPガスがあったから助かってました。隣の家はオール電化で計画停電時は車でどこかに行ってました。
停電になると、何も使えない、何も出来なくなるって怖いことですよね。冬なんかどうするんでしょうか。電池式の灯油ファンヒーターとかあれば別ですけど、電気だけだと下手すれば命に関わります。
それと電力ショックの時ですよね、北海道でオール電化の住宅に住んでいた人、電気代が月に15万円以上かかったとか。もっとも、北海道でオール電化というのも暖房効率、凄く悪い気がしますが。
なので、オール電化というのは、家庭のエネルギーのリスク分散の観点から、まったく良くないと私も嫁も思っています。
人類、火の扱いから発展してきたわけで、オール電化で火を体感せず、ガスの使い方も知らずに子供が成長するのはとても怖い気がします。火を知らない、使わない生活環境というのが本当にいいのかと。
まあ、話は逸れましたが、何でも一つにまとめるというのは、メリットより弊害の方が多い気がしているわけです。
それは家電でもエネルギーでも同じですね。メーカーにもそれぞれで特徴があり、エネルギーもそれぞれ固有の特性がある。ほどよく使い分けていきたいものです。




