博多に商慣行是正講演で来ておりまして、午後からなので午前中は原稿を書いています。月刊LPガスにも連載される予定ですが、その中から「これは紹介しておきたい」ものを抜き出し、書いておこうかと思い立ちました。
「ところで、使ってるガスはどこの会社のものか知ってる?」-これに答えられる主婦の方はほぼ皆無ではないでしょうか。少なくともウチの嫁は知りません笑。電気、ガス、水道は「あって当たり前」、だからそれをどこが供給しているかに興味がいかないんでしょうね。業界関係者は気にしますけど。
しかしだからこそ、「知ってもらう」努力をしてもらいたい。最近、訪問詐欺や点検詐欺が増えてまして、定期保安すらままならないという声も聞こえてきます。そういった詐欺やブローカーとの決定的な差をつけるには、「名前を知ってもらう事」だと強く思います。
そのために、私は「ショートストーリー」を提案します。仕事柄、たくさん名刺交換をさせて頂いていますが、意外と名刺の裏って見ませんか?何も書いてないのとか、ほとんど使わない英語の名前とか、もったいないですよね?なので私は提供できる業務に加えて略歴と得意分野と趣味を載せています。
これでですね、「境野ってこんな感じなのね?」と、何もないよりも解像度がグッと上がるんですよ。実際、「境野さん、お酒が趣味って書いてあったので」ということで講演のお礼に純米大吟醸もらったこともあります(笑・・催促してませんからね?)。
この「解像度」はある本の受け売りなんですが、ガス会社の皆さんに是非お薦めしたい。名刺の裏や定期的に配るチラシなんかに、「昭和四十三年にこの地に生まれ、この地に活かされてきました境野商店は、今までもこれからも、おウチにホットな暮らしを届け続けて参ります」とかですね。
「ああ、ウチが毎日使っているガスって、ここから買ってたんだ」と。「境野商店ってそんなに長くやってるんだ」と。
これだけで立派にブローカーと差別化が図れます。
そう、価格じゃないところで競争しましょうよ!お客さんに「〇〇ガス通信」というのを配送時に配っている会社があります。三か月に一度ぐらいですかね?切り替えられる率、本当に低いです、激戦区にありながら。長く続ければそれだけ解像度は高くなり、信頼度は増していくわけですから。
ですから皆さんも是非、様々なシーンで「自社のショートストーリー」を売り込んでみてください。きっと上手くいきます!



