今日(2025年7月6日)の日経に良いことが書いてありまして。
「数年単位の中期よりも10年以上の長期目線で経営に取り組む企業の方が、利益の伸び率が大きいことが分かった。長期スパンの人材教育や投資が企業の成長を促すようだ」-これ、まさに私が契約先のパートナーと目指している視座なんですね。
あずさ監査法人の調査で、「何年先を見据えて経営しているか」との問いに、1~6年と回答した中期視点の企業は、直近年度の営業利益伸び率が平均18%にとどまった一方、10年以上の企業は52%と高かったとのこと。
中計の公表企業が増えているのは、東証はじめ外部からの資本政策圧力みたいなもので増えているわけで、自発的じゃないと思うんです。
一方、中計を廃止して「もっと長期目線で企業の成長を追っていこう」というのは、組織の成長と行く末を考えた自発的行為。
これ、深堀したらおそらくオーナー企業とサラリーマン企業の差みたいなものが出てるんじゃないかと。中期経営計画は大体3年間モノが多いですが、何ていうかあくまで投資家等の外部への成長PR。サラリーマン組織に多いんじゃないでしょうか。
一方、オーナーはもっとずっと先を見てます。契約先の40代の経営者は、「数年後というより10年、20年先にウチが生き残れることを考えています」と。
10年後にどういう社会になっているか、そのために今、何をしておかなければならないのか。「父親が今の基盤を作ったので、それを自分が縮小させるわけにはいかない、少なくとも維持し、少しでも成長させたい」と。
やはり、サラリーマン経営者とオーナー経営者では、背負っているものが違う
と思うんです。目先の経営成績が問われ、それに追われる立場、かたや引き継いだものを絶やさずに維持させていくという立場、視野も重さも全然違う。それが大きな差になっている。
なので、数社と取り組んでおります、「新社屋建設プロジェクト」と「長期目線の人材育成」は、10年後の会社を見据えたプロジェクトなので、今日明日すぐに結果が出るというものではありません。
が、この長期的な取り組みこそが、10年、20年という企業成長スパンを考えた時、短期の利益追求よりも必ず大きく会社を発展させると、強い確信を持っています。
それを裏打ちしてくれたような、日曜日の日経新聞でした。