国分太一さんの『コンプライアンス違反』がパワハラなのかどうなのか、今日の時点では断定は出来ないものの、スタッフへのパワハラが話題として上がりました。また、偶然にも最近、親しい会社でパワハラ問題が勃発したこともあって、記しておこうと思い立った次第です。
(国分さんの件は断定できないものの)実体験から言えるパワハラの一つの特徴としまして、「まさかこの人が」あるいは「外面(そとづら)がとても良い」という特徴点が挙げられます。ゆえに、「訴えても自分が疑われてしまうのでは」という惧れもあると思うんですね。
今から10年前ぐらいです、陰湿なパワハラで有名な部長がおりまして、当時の私が居た部に来る前にも、パワハラで一人の課長を摂食障害にまで追い込んでいました。彼は私の同期で、同じ時期ぐらいに共に課長になり、将来を嘱望されておりました。が、あれから15年は経つというのに、まだメンタルは完治に至っておりません。
私の時も強烈でしたね。部下の在庫計算のミスを庇った時から、執拗に攻めてきました。その件に関して完了報告を行うと、次は全く別の件で交際費の使い方に問題があると、北海道に出張中であることを分かったうえで、翌朝の8:00から題名なしの会議をスケジュールに入れてきました。
それにも細かく丁寧に答えると、今度は「そう言えば、あの件も」ということで、全く別の件を持ち出しまして、「決着しないと部下の決まった海外への異動を取り消す」と言い出します。既に決着していた件について、です。まあ、このあたりでこれはもう異常だなと、周りも気付き始めました。
しかし、相手は部長。当時のあの会社の部長というのは、絶大な権限を持っていました。だから、彼は泣き寝入りせざるを得なかったのかもしれない。優秀ですが一方でとても優しい男でしたから。
しかし、私は許せませんでした。「こんなことがまかり通る会社であっていいわけがない」「部下を守らない上司が存在していいのか」という痛烈な感情が、結果的に人事部への告発という形になり、かなり端折りますが、その男は従来の事務系の路線では絶対にあり得ない関連会社に出向となります。そして、私も人事権を持っていた彼によって出向となりました。
-だから、絶対に泣き寝入りしてはいけないんです。
パワハラは、「上」と「外」からは見分けにくい、というか、ほとんど分からないのです。パワハラをやる人間というのは、その辺のことを心得ているのか、自分の今後に影響を与えうる人種に対してはとても人当たりが良く、「良い人」に「見せる」タイプが多い。
だからこそ、勇気をもって訴える。組織には必ず受け止めてくれる人、部署があります。そして、これが大事な事なのですが、
一生、我慢してそこに居る必要もないのです。
私も、人並みに出世を目指していたサラリーマンでした。ですが、あの件で会社に対する見方や考え方が変わったんです。むしろ今は変えてくれたあの男に感謝すらしている。人の居場所は、一か所だけじゃないんですよ、そんなものいくらでも自分で作れるんです。これは、一度転職すればよく分かります😝
出世などツマラナイものです。ある程度、上り詰めた人のその後の人生を横から見てみますとね、その人には何も残っていない。友達もいない、出来ることもない、出来たのはその会社の中における人脈とそれを使った仕事だけだったりする。そんな空しい人生よりも、
人から求められる、喜ばれる仕事
を目指しましょう。生きるって、働くって、本来そういうものだと思うのです、痛烈に。だから、そういうことに出会ったら、それを不幸と考えずに人生の転機と捉えて、ワクワクして次の新しい人生を創っていきましょう!何よりも自分自身のために。
