出張の移動中、よく本を読みます。「ああ、この本は外したな」と思うことも少なからずある中、最後の方に「これは」という箇所があり、共有したいと思います。
社内での昇進の秘訣として筆者は書いておりましたが、経営サイドから見ますと、「昇格させるに値する」人はどういう人か。掘り下げますと、「何か困っていることがありますか?」に対して、主語が“私”なのか“私たち”なのか。
例えばガス会社ならこういうことかと思います。社長がA君とB君に、「いま、何に困ってる?」と聞いた時、
・A君「ええ、C君がなかなか仕事を覚えなくて・・」
・B君「僕ら配送に営業から人を回せないかと思ってまして・・」
大抵は「自分が困っている」ことを話しちゃうんですが、「我々が困っている」という人は、「個」ではなく「組織」を、大げさに言えば、「私」ではなく「公」の観点で話してるわけです。経営者に、「この二人のうち昇格候補を選んでください」と問えば、圧倒的にB君になります。
社員からも、この「我々主語」は上を動かす時に威力を発揮します。例えば社内で有力なポストに就いていて社長の信任は厚いけれど、もの凄いパワハラで社員を何人も鬱病にした人がいたとします(ほぼ実話・・というか、よくある話です)。その時に、例えば人事部への伝え方として、
・「部全体が辟易としてしまって、皆が委縮しています。他の人にも聞いて頂けませんか」
-個ではなく全体を主語にすると、客観性を帯びて、動く組織は動かすことができる。但し、「本当に周りもそう思っている」ことが当たり前ですが大前提となります。少し話は逸れますが、パワハラをやる人には分かり易い特徴があります。それは、➀外面(そとづら)が凄くいい、②弱い者を徹底的に追い込む-かつてパワハラ王国のような会社にいましたから笑、よく分かります。
我慢してる人、多いんです。そして自分だけで抱えて病気になっちゃう。我慢しなくていいんです、正しいのはあなたなので。我慢せずに相談できる人には相談して、話が分かる上層部、もしくは公的組織に伝えること。これで動かなければ辞めればいいのです。所詮、そんな会社だと見切りを付けましょう。もう転職は当たり前の時代です。
話が逸れましたが、「我々」を主語として考える習慣をつける-これは、まあ出世とか昇進とかもそうですが、社会を生きていくうえで、間違いない習慣ではないかと思い、共有させて頂いた次第ですm(__)m。

