今のところ、AIはまだ我々の画面作業の領域を出てはいないものの、恐らく様々な動体に適用されていきます。
例えば燃料電池(SOFC)のセルスタックはセラミックで焼成温度の管理や性能の再現性がとてつもなく困難で、世界でひとつの企業しか作れていません。
これなんて、試作も含めた量産データをビッグデータとして蓄積してAI管理すれば、確度の高い再現性が実現し、どこの企業でも量産可能になるかもしれない。
色んな法規制や縄張りの壁がありそうですが、電子カルテとレントゲンのデータを世界中から集めて、体をスキャンしただけで、どこが悪いか、どんな処方をすれば完治するのか、個々の医者の知見や腕に影響されることなく、医療が劇的に進化するとか。
燃料電池で言えば、大量生産可能の暁には1台あたり100万円強の壁が崩せるでしょうし、医療でこの技術が実現すれば、膨大な社会保障費の削減に繋がり、年金制度も破綻せずに済むでしょう。
これらの例を挙げていけば枚挙にいとまがありませんが、LPガス業界で言えば人手不足、特に配送人員不足が大きな課題の一つですが、自動運転とAIロボ技術で解消できるかもしれない。
重いボンベの上げ下ろしは、あらゆる地形対応可能なAIロボットにやらせて、接続だけ人がやる。
何だかSFのような話で、「えー、そんなの無理でしょー」と思われるかもしれませんが、「そんなの無理」を、人類は次々と実現してきました。
ここ1年だけを見ても、Chat-GPTは劇的な変化を遂げています。これからの10年で劇的にAIの動体への搭載が増えていく予感がしております。その波に乗り遅れないようにしましょう!



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