
株価が1,350円の頃に投資してたんですよ、ここに。5,000円で売り抜けてそこそこの利益を得たものの、一時は30,000円近くにまで上がった後悔銘柄の一つ🤣、今も成長を続ける新興企業です。ソフトウェアの検査というニッチな分野に目を付けて、売上・利益ともに急成長、時価総額は4,000億弱と、名実ともに巨大企業の仲間入りを果たそうとしています。
さて、日経ビジネスの特集が目に留まったそのリードは、「部下の給与を上げられない上司は不要」、SHIFTは評価会議になんと年間1,200時間費やすとのことです。半年に一度、経営陣が会議室に籠り、1カ月かけて社員の評価に臨むその姿勢、かなりガチですね。
丹下社長いわく、「社員が頑張ってくれれば必ず成長できるモデルを構築している」-日経ビジネスが書かれている通りで、これ普通の企業のロジックとは逆なんですね。売上があって利益が上がるから、それを原資に社員の給料を決めるのが普通の企業の考え方。
SHIFTはそうではなく、報酬があるから売上が上がる、つまり人材への報酬を先行投資と位置付けているわけです。これ、IBMを奇跡の復活に導いたルイス・ガースナーの『巨象も踊る』にもありましたし、ドラッカーも取り上げていたところなのですが、IBMが不況期に人を切らなかったことと似ているんです。
切らずに、『不況時にやることがない従業員を新規の事業に向かわせた』ことで復活を遂げた。SHIHTも報酬増の結果として売上増を果たしているところに、人への基本的な考え方、その共通点があるように感じるんです。売上の結果としての利益、結果としての昇給ではなく、利益を目指しての昇給という先行投資。
今の低迷する日本企業が取り入れる要素が多々ありそうです。
