最近、好きな“pDcA”

故・野中郁次郎先生が、日本が駄目になった原因として、3つの過剰を挙げています。

「オーバー・プランニング(計画過剰)」

「オーバー・アナリシス(分析過剰)」

「オーバー・コンプライアンス(統制過剰)」

-大企業に20年以上いたので、身に詰まされる実感があります🤔

経営企画部なるものが大権力を持ち、何カ月もかけて壮大でち密な中期計画を立てる。しかし、現場は日々の業務、特に昨日の仕事に追われて明日のための仕事に時間が割けない、というかそもそもそういう思考が退化している。結局、行動(d)が少ないから改善(c)のしようがなく、計画(P)と評価(A)ばかりが肥大化する。そうなんですよ、

PとAは悪く言えば机の上のお絵描きで、本当に何かを変えるのはd

で、そのdをcしていくことで進化が生まれるんです。

バブル崩壊から30年以上経つのに、いまだ後遺症から抜け出せていない日本。あまりにも巨大な資産価値の暴落から、サラリーマン経営者は超保守的になり、「経費削減」のみに走り、「新たな挑戦」というリスクを極力避けてきた結果、日本経済はすっかり成長が止まってしまった感があります🚥

外に目が向かず、社内政治にばかり奔走し、顧客対応を疎かにする結果としての不祥事の多発、そしてコンプライアンスの強化。不祥事が起こる度に異様なほど内部統制が強くなり、より自らを動きにくくする、そんな負のスパイラルに長く浸かってしまっているような気がします。

それを打破するには、とにかくまず「動く」。

私はこれを自らの今年度のテーマにします。独立して、ある会社と契約を結ぼうかどうか逡巡して、家でぶつぶつ言ってたんですよ。「長い付き合いだけど大きい会社だしなー、鼻で笑われたら嫌だなー」とか。そしたら、それを聞いていたウチのやつが「駄目で元々なら、やってみなさいよ!」・・で、駄目元で副社長にお会いしたら、真剣に聞いてくれて、「こちらこそ是非お願いします」ってなったんですよね🤗

まず、やってみる!

これでいきましょう。

今年のプレゼン最新作のテーマ/野中郁次郎氏共著の「失敗の本質」、旧日本軍とバブル後の日本企業が重なる/PdCaからpDcAに変えていこう