人と人、事業と事業を「つなげる」-そこから成長のための何かが生まれてきた。それを幾度もビジネス経験の中で見てきました。だからそれを、生業にしていきたい、好きな会社の発展を助けたい-社名にはそんな想いが込められています。


■シンボルマークコンセプト:
 2つのラインを挟むように配置されているのは「人」をイメージ。
 また、「人」のかたちは境野(さかいの)の「S」を模している。
 伸ばされた手が繋がれる姿は「信頼」「繋がり」「協力」「サポート」を表現。
 「躍動感」の感じられるラインと2本のシャープのラインは、力を合わせて障壁を乗り越えていく姿を現している。
■社名:
 エネルギービジネスにおいて、人と人、事業と事業を繋げ、共に共有・吸収し合い、発展・成長していこうという願いを込めている。

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人生、誰に出会えるか

『どんな仕事をしているかよりも、誰に会えたかが大事』-私が尊敬している人の言葉です。私たちは仕事を通じ、色々な人と出会い、様々な影響を与え受けながら、日々を前に進めています。そしてその出会い、特に良き出会いは、自分ひとりではなかなか切り開けるものではありません。様々な人との出会いが連鎖し、人が人を呼んで繋がっていく-誰もがこんな経験をしてきたはずです。

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だから、繋いでいく

私が長くお付き合いしてきた企業は、地域密着の地場企業が多い。彼らは地域に根差し、近隣事業者とあるいは手を組み、あるいは競合しながら切磋琢磨し、自社を守り抜いてきました。その日々を過ごす中においては、なかなか新しい出会いも少なく、本来得られたら自社の成長に繋がる知見も獲得する機会が少ない。私は長年の営業や講演・研修活動を通じて、全国に多くの知己の地域事業者の方々がいます。その中でいつも思っていたのは、「この人にこの会社を紹介したら、面白いコラボが生まれるかもしれない」「この会社の事業をこの会社と協業させたら、もっと成長できるのでは」-といったことでした。競合関係のない離れた地域で、人と人、事業と事業を繋げる媒介になれないか、お互いに良いところを共有・吸収しあって、相互に良き成長が図れないか、そんな想いが段々と強くなっていきました。

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そして、独りで始める

この仕事で本当に生活していけるのか、不安が正直ありました。短い期間お世話になったベンチャーは副業が許されており、駄目で元々の思いで、長年お付き合いが続いている会社に顧問、アドバイザーとしての協業が可能かどうか、打診してみました。すると、最初に契約して頂くこととなる数社の皆さんが、「心強い」「有難い提案」「ずっと一緒にやっていきましょう」と、とても喜んでくれた。人が働く動機の大いなるところは、「人に喜んで貰えること」「有難うと言ってもらえること」-その原点に今、辿り着いた気がしています。自分の好きな人や会社のために、自分の培ったものをアウトプットし、それを吸収・共有頂きながら、共に成長していく-この道を、最後まで走っていこうと思います。

【出典 プロパン産業新聞 2025年4月8日付】